歴史(2003年)

◆文責◆ dqmaniac@極限攻略研究会

●2003.12.28 極限会議

井戸中蛙さん、リョウ壱号機さんと若手メンバーの「退会」が相次いだことで危機感を抱いたため、現役会員に新規入会希望者も加えて極限攻略研究会の今後について話し合った。その結果様々な問題点があぶり出され、解決策もほぼまとまった。さらに、有力な新企画の提案もなされ、メンバーの意思を再確認できた。来年はこれらの解決策や新企画を一つ一つ実現させ、巻き返しの年としたい。

●2003.12.28 冬コミ(コミックマーケット65)

「会員減少」「現役会員の多忙化」というダブルパンチの影響をまともに受け、新刊はPONさんの『DQV人間のみ使用低レベルボス撃破』1種類のみ。来場者が大きく減り、売上冊数・売上高は4年前の水準にまで落ち込んだ。

事前準備についても、今回は作業自体が少なかったこともあり、余裕を持って進められた。だが、ここ数回のコミケにおける多忙さと活気を思うと、一抹の寂しさは拭えない。

●2003.12.22 おてうさん復帰表明

就職後もマリオ&ルイージRPG 極限攻略データベースなど各方面で活躍されていたが、冬コミ直前になって復帰を表明。新たなるやり込みの構想に加えて極限攻略データベースシリーズという秀逸なコンテンツおよびノウハウを持っており、実に頼もしい。これで現役会員は5名となった。

●2003.12.17 リョウ壱号機さん「退会」表明

他のサークルで中心となって動かす立場にいるため、コミケや駒場祭、五月祭を中心とした極限攻略研究会への活動に参加できそうにないとのこと。但し決してやり込みへの興味を失ったわけではなく、今後はWeb上にアップして少しでも多くの人に自由に見てもらいたいという希望を持っているようだ。今後はWeb上での活躍を期待したい。そして、これで現役会員は4名となった。

●2003.12.14 通販停止

井戸中蛙さんのご厚意で通販業務は夏コミ後もしばらくの間代行していただいていたが、この日をもって打ち止めとなった。通販業務に対応できる人がいなかったため(平日昼間が空かない、在庫保管場所がない等)、引継ぎは行わず、通販希望者には発行者に直接連絡を取ってもらうこととした。

●2003.08.15 井戸中蛙さん「退会」表明

おてうさんやHMX-2012さんと違い、「引退」ではなく「退会」である。「やり込みというゲームのプレイスタイル自体に疑問を感じた」という理由は納得というよりもむしろ共感できた。だが、「極限攻略研究会における活動に魅力を感じられなくなった」というもう1つの理由は正直堪えた。「極限攻略研究会における活動」とは筆者自身がここ数年力を注いできたもののすべてとは言わないまでも重要な一部分であり、それを否定されたに等しいからだ。

極限攻略研究会の活動は「(DQFFを中心とした)各種ゲームの研究・解析・やり込み」「コミケ・ULTIMAGARDEN・雑誌等を通じた成果発表」が両輪をなしている。双方に興味を持つ人が活動理念に共鳴して集まったのが極限攻略研究会というサークルであったし、今後もこの方針を変えるつもりはない。だが、やり込みをメインにしたい人もいれば、成果発表たる同人誌制作をメインにしたい人もいる。両者のバランスを取りきれなかった結果、今回のような事態を招いてしまったのは残念でならない。

単にやり込みをやりたいだけなら自分だけの閉じた世界でやっていれば済む話だし、自分の成果を世に発表したいのならコミケに参加せずとも別の複数の選択肢がある。例えばULTIMAGARDENへの応募に特化すれば、同人誌制作という面倒なプロセスを踏まずともやり込みの成果を世に問うことができるだろう。

だが、筆者はコミケ・ULTIMAGARDEN・雑誌での発表をすべて経験してきた立場から、それぞれのメリット・デメリットを承知した上で、やはりコミケでの発表を重視していきたいと思う。理由は、渾身の力を込めたやり込みを渾身の力を込めて1冊の本にする快感、そして自信作(特に最初の1冊)が売れた瞬間の快感、販売結果という数字になって現れる快感を常に味わっていたいし、その過程で得られるメンバーとの共感を大切にしたいからである。

●2003.08.15 夏コミ(コミックマーケット64)

オフセット本として『DQV極限低レベル攻略ガイド』を発行。コピー本新刊としては『会誌第5号』『DQV極限低レベル戦術概論2』『FFV低レベル1人・準コマンド封印ボス撃破』を発行した。『DQV極限低レベル攻略ガイド』は売上高・販売冊数とも驚異的な新記録を達成。この本に隠れてしまったが、FFV本も歴代2位の販売冊数を記録した。全体的にはやはり新刊の種類が減ったのが響いて販売数がやや落ちたが、売上高は前回とほぼ同じ値に達した。

さらに、ULTIMAGARDEN発行の『庭誌第1号』を委託販売した。実はULTIMAGARDEN内の庭誌企画発案&担当が筆者自身だったりするのだが。

今回も合体相手の『K3(快適攻略研究会)』が当選したのが大きかった。また、井戸中蛙さん個人サークル『Team Flame Magician』もめでたく初当選し、合計3スペースを確保できた。おかげで、新刊・既刊合わせて計20種類以上を機能的に配置できた。また、完売により空いたスペースに次々と既刊発行物(過去の個人誌や会誌など)を配置し、捌いていった。ただ、西館に配置されたTFMとの連携は次回以降の課題と言えるだろう。携帯が通じないため、今回はZEZAさんに東館←→西館を5往復(!)もさせてしまった。今回『極限で完売・TFMで売れ残り(あるいはこの逆)』という状況を回避できたのは、ひとえにZEZAさんのおかげである。

井戸中蛙さん制作の特大ポスターは今回も威力を発揮した。島端であったため、スペースから10m近く離れていても余裕でサークル名と新刊が認識でき、その宣伝効果は大きかった。販売物一覧ボードやペーパー配布までは手が回らなかったが、雨天の影響でお客様の来場時間が分散したため、特に混乱は生じなかった。

事前準備については、極限全体ではかなり余裕を持って進められたように思う。学生会館の開館日程の都合もあり、8月7日にはすべての準備が完了していた。特に庭誌については原稿をそのまま採用した結果、筆者の作業負担は大幅に軽減された。『DQV極限低レベル攻略ガイド』に関しても、攻略が3月までに終息し、5月中に編集方針がほぼ確定したことで、今までのオフセット本の中では最もスムーズに作業が進んだ。校正に関しても、Web上にPDFファイルをアップすることで、従来のWordファイルやり取りとほぼ同等の環境を実現できた。ただ、テキスト段階での詰めが甘く、いざ版下が上がってきたらミスや気に入らない部分が多数出てくるという事態になった。特に入稿直前になってのページ数変更(128→120)で、井戸中蛙さんに多大な負担を強いてしまったのは反省すべきところである。

●2003.07.28 HMX-2012さん引退表明

お仕事が慢性的かつ非常に忙しく、やり込みどころかゲーム自体に時間を割けない状況が続いていたとのこと。これは決して他人事ではなく、筆者も現在の職場にいる限り数年以内に同じ状況に追い込まれることは確実だ。これで現役会員は6名となった。

●2003.05.18 / 06.15 『DQV極限低レベル攻略ガイド』校正会議

dqmaniac城に編集メンバーを迎えて開催。1回目は編集方針を確定し、画像のキャプチャ作業を進めた。6月に入ってからはPDFファイルによるWeb上での校正作業が進んでいたため、2回目も画像のキャプチャがメインとなった。

●2003.06.09 第三期ULTIMAGARDEN CUP

おてうさんの『あのDQ7をたった1日で裏ボスまで全部クリア』が2位、MS-06さんの『FFVI低レベルで「たたかう」「アイテム」のみ、さらに裸で全ボス撃破』が3位に入賞。それに加えて前者は熟練賞、後者は戦略賞を獲得した。さらに、MS-06さんの『FFVコマンド封印+アイテム攻撃封印クリア』が戦術賞、筆者の『PSDQIV装備禁止クリア』が努力賞を獲得した。ハイレベルな作品が揃った庭杯でこれだけの作品が評価され、極限攻略研究会の実力を裏付ける結果となった。

●2003.05.31 東京大学五月祭

メインイベントとしてDQVリアルタイムアタック大会が開催された。抜いたり抜かれたりの白熱した展開だったが、結局PONさんが6時間20分の世界新記録を叩き出し、僅差でけい坊さん、シグさんを抑えて優勝。当初は筆者も人柱として参加予定だったが、仕事が激化して全く練習の暇がなかったところにちょうどけい坊さんが参加を表明され、助かった。当日は著名なやり込み人を中心に30名ほどが観戦に集まり、大会は盛り上がった。

また、五月祭直後に夏コミ当選が判明。極限攻略研究会として7回目の当選であり、6月に入ってからはDQV極限低レベル攻略ガイドの制作が本格化することになる。

●2003.03.25 メンバー7名に

かつてDQVIの攻略を中心に活躍したリョウ壱号機さんが、大学合格を機にやり込み界への復活と極限攻略研究会への参戦を表明。最近はクロノトリガーのタイムアタックで新記録を出すなどDQ以外の分野にも積極的に参入しており、今後の活躍が期待される。

●2003.03.09 DQオンリーイベント『探求遊戯』

新刊の発行はなく、売上も伸び悩んだ。加えて、このイベントでは参加サークルの構成員にも500円のパンフを強制的に売りつけていたため、売り子をやっていたのは井戸中蛙さんだけだった。筆者も一応14時過ぎに会場に到着したが、中に入る気は全くなかった。DQオンリーイベントはサークル数こそ増えてきたが、来場者はあまり多いとは言えない。コミケと違って、今はまだ入場の敷居を低くして来場者を可能な限り増やすことを考えるべきであろう。

むしろ、この日は極限攻略研究会メンバーによる第1回座談会の方が主目的であった。井戸中蛙さん、英さん、PONさん、筆者にZEZAさんを加えて、『DQシリーズのやり込みとゲームバランスの変遷』というお題で1時間半ほど話した。

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